代表の高橋です。
こちらでは、私がお客様とやりとりさせていただく中で気づいたこと、ニュース記事を見て学んだこと等をリアルタイムで発信しています。
そのため、私の主観が入っておりますこと、ご容赦ください。読んでくださる方にとって、有益な情報になっていれば幸いです。
お客様とのやりとりの中で、「電力会社の再エネメニューって、何か違いがあるんですか?」という質問をいただきました。たしかに、よくわからないですよね。
実はこれ、電力小売りのガイドラインにその違いが記載されています。
少し難しいですが、今日はこちらを解説します。
出典:電力小売営業に関する指針
https://www.meti.go.jp/press/2021/04/20210401011/20210401011-1.pdf
1.再エネ:FIT制度ではない再エネ電源+非化石証書
2.再エネ(FIT電気):FIT制度の再エネ電源+非化石証書
3.実質再エネ:火力等の電源+非化石証書
そもそも系統電力(電線を使って届く電気)の再エネの考え方は、少し特殊です。電線の中では、電気を切り分けることができません。そのため、実際に家に届く電気は、色んな電源によって作られた電気が混ざった状態です。そのような特徴があるので、小売電力の世界では、電気には、「電気の価値」と「環境価値」の2つがあるという整理がされています。
電線の中では、電気が混ざってしまい、誰が再エネ由来の電気を使っているかが分からないため、非化石証書等の環境価値を使用しています。非化石証書を使用することで、概念上の再エネを使ったとみなしているわけですね。
ただし、非化石証書はあくまでも環境価値です。したがって、どの電気に非化石証書を付帯するのかという部分も考える必要があります。それが、「小売電力会社が調達した電源は何か」という部分です。
小売電力会社は、発電事業者から調達した電源+非化石証書によって、再エネメニューをお客様に提供しています。つまり「再エネメニュー」といっても、電源の違いにより、電気の価値の部分に差が生まれているわけです。当然、火力電源に非化石証書を付帯した実質再エネメニューよりも、再エネ電源に非化石証書を付帯した再エネメニューのほうが、取り組みとしては評価できそうですよね。
弊社では、お客様のニーズに合わせ、再エネメニューをご提案させていただきます。再エネの種類によって、価格やどのイニシアティブに対応できるのか等も変わってきます。
再エネでお困りの際には、ぜひお声掛けください。
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