日本電力調達ソリューション代表の高橋優人です。
こちらでは、私がお客様とやりとりさせていただく中で気づいたこと、ニュース記事を見て学んだこと等をリアルタイムで発信しています。
読んでくださる方にとって、有益な情報になっていれば幸いです。
弊社が「“ただの”市場連動プラン」をおすすめしない理由
――それは、経営視点で見たときの“リスク”が大きすぎるからです。
電力料金の選択肢として、「市場連動プラン」は近年すっかり一般的になりました。
市場価格が安いときには電気代を抑えられるため、一見すると合理的な選択に見えます。
しかし、弊社は“ただの市場連動プラン”を積極的にはおすすめしていません。
それは、電気料金を単なるコストではなく、企業価値に影響を与える経営リスクの一部として捉えているからです。
目次
利益が出ていたはずの事業が、終盤で赤字に転落する
実際に、私たちは何度もこうしたケースを目にしてきました。
上半期までは計画通りに利益が出ていた
ところが、期末にかけて電力市場が急騰
電気代が想定を大きく超え、最終的に赤字で着地
赤字になれば、当然ながら企業価値は下がります。
特に上場企業であれば、業績悪化は株価や評価に直結し、
経営陣に対する市場からの見られ方にも大きな影響を与えます。
本業とは直接関係のない要因で、
企業価値が押し下げられてしまう。
これは経営上、決して軽視できないリスクです。
市場価格は、なぜ突然高騰するのか
市場連動プランの前提となる電力市場価格は、
人の意思や企業努力ではコントロールできない要因で大きく変動します。
・戦争や地政学リスクなどの世界情勢
・国内の発電所トラブル
・地震などの自然災害
・急な猛暑・厳寒による需要急増
これらは、事前に正確なタイミングや規模を読むことが難しく、
「起きてから初めて影響が顕在化する」性質を持っています。
「どこまで上がるかわからない」という不確実性
市場連動プランには、価格に明確な上限がありません。
・どこまで上がるかわからない
・いつ高騰するか読めない
・高騰がどれくらい続くかも見えない
この「見通しの立てづらさ」は、
経営者にとって大きなストレス要因になります。
高騰してからでは、動けない
さらに厄介なのは、高騰してからでは打てる手が限られる点です。
・プラン変更はすぐにできない
・他社への切替にも時間がかかる
・高い電気代を“受け入れるしかない期間”が生まれる
これは、経営リスクとして非常に扱いづらい構造だと私たちは考えています。
実績が示す「選ばれている電力契約」
ここまでお伝えした背景を踏まえると、
弊社の実績として、市場連動よりも「完全固定プラン」や「燃料費調整付きプラン」が選ばれているのは、自然な結果だと感じています。
価格が多少上下する可能性があったとしても、
・予算が立てやすい
・業績見通しを説明しやすい
・経営判断がブレにくい
こうした点が、評価されています。
価格低減とリスクヘッジを両立するために
もちろん、「固定=高い」というイメージを持たれることもあります。
しかし、私たちは単純な固定プランを提案しているわけではありません。
・自社電源を持つ電力会社
・先物取引を活用し、価格を平準化している電力会社
こうした事業者のプランを組み合わせることで、
価格低減とリスクヘッジの両立を実現しています。
安さだけを追いかけるのではなく、経営として“使える価格”に整える。
それが、私たちの役割だと考えています。
電気料金は「安さ」だけで選ぶものではない
電気料金は、毎月必ず発生する固定費です。
だからこそ、経営計画・予算管理と切り離して考えるべきではありません。
・どれくらいブレるのか
・最悪の場合、企業価値にどんな影響が出るのか
・それを経営として許容できるのか
ここまで含めて初めて、「適切な電力契約」だと私たちは考えています。
私たちが「ただの市場連動」を積極的に販売しないのは、お客様の経営に、不要な不確実性を持ち込まないためです。
電気料金を、「安くする対象」から「マネジメントする対象」へ。
この視点を大切に、これからも提案を続けていきます。
















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