非化石証書の需給バランスに影響が出るかもしれません。高度化法にFIT証書が代替可能に。

代表の高橋です。
こちらでは、私がお客様とやりとりさせていただく中で気づいたこと、ニュース記事を見て学んだこと等をリアルタイムで発信しています。

そのため、私の主観が入っておりますこと、ご容赦ください。読んでくださる方にとって、有益な情報になっていれば幸いです。

高度化法にFIT非化石証書が使えるようになるというニュースがありました。

▼高度化法とは
高度化法では、「2030年度に非化石電源比率を44%以上にする」が目標として定められています。年間販売電力量5億kWh以上の小売電気事業者が対象です。
https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/denryoku_gas/seido_kento/pdf/032_04_03.pdf
これまで高度化法では、FIT非化石証書の使用は認められておらず、非FIT非化石証書のみ認められていました。

しかし、ここに来て、いくつかの小売電気事業者の高度化法達成が困難との話が上がり、FIT非化石証書も高度化法に使用できるようにルールが変更になりました。

今回、高度化法にFIT非化石証書が使えるようになったことで、FIT非化石証書市場の需給バランスに影響を与える可能性が考えられます。FIT非化石証書は、小売電気事業者だけでなく、需要家や仲介事業者の調達のために機能しています。今後、FIT非化石証書の買い札が増加する可能性も考えられます。再エネ調達をされているお客様は、注意が必要かと思います。

ただし、高度化法のためのFIT非化石証書調達は、非FIT非化石証書の上限価格1.3円以上に設定されるとのことです。そのため、影響は限定的かもしれませんね。いずれにしても、今後の動きに注目です。

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