2025年度全国の電力予備率は、比較的余裕のある値です

代表の高橋です。
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電力広域的推進機関の資料を見ていたところ、2025年度の電力予備率を見つけました。2025年度は、すべてのエリアで、各月12%を上回る見通しとのことです。

出典:電力広域的運営推進機関
https://www.occto.or.jp/kyoukei/torimatome/files/250328_kyokei_torimatome.pdf

電力の予備率とは、電力需要に対して供給力の余裕がどれぐらいあるかを示したものです。安定供給には予備率3%が最低限必要と言われています。電力の需要は3%程度のぶれがあることが理由です。3%を切ると、ブラックアウト等の停電のリスクが高まります。
そのため、予備率は7~8%以上あることが望ましいと言われています。予備率が下がると、電力市場価格の高騰の恐れも出てきます。

それが、2025年度は各エリアで各月12%以上です。安心感のある数字ですね。
理由は、一言では言えないと思いますが、容量市場、DR、蓄電池等、需給バランスを調整する機能がある程度働いていると言えるのかもしれません。その他、地域間連系線を活用し、予備率が高いエリアから、予備率が低いエリアへ供給力の振り替え等も行っているようです。

もちろん猛暑や寒波、発電所のトラブル等で、需給バランスが悪化する可能性もゼロではないと思います。ただ、そうだとしても、比較的余裕があると見てよさそうです。ちなみに2022年頃は予備率が3%を切っていることもありました。その結果、ご存じの通り、電力市場価格は高騰が常態化していましたね。
今の予備率に余裕がある状況であれば、市場連動プランを選らんでも、高騰のリスクはそこまで高くないかと思います。市場連動プランを選ぶ際、高騰リスクを気にされているのであれば、予備率を見てみると、少し見方が変わるかもしれません。

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